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第321号  暗記量を減らす勉強法

昔から学習方法には基本的に2通りあって、
一つは記憶力で覚えてしまう方法、
もう一つは、基本的な理論や仕組みを理解する方法です。

学校時代にクラスに一人や二人は
試験でどうしてそんなにいい点が取れるのだろう
と思う人がいたと思いますが、
不思議なことは何もなく
彼ら・・・彼女らは
ただ、上記2つの方法のどちらかの
名人であったわけです。

天才と言われるような人は、
普通は理解型です。

方や、記憶力の方は
力任せというイメージが強く
賢いというイメージとはちょっと
かけ離れてしまうのですが、
これも立派な能力です。

世にいう記憶術というと、
イメージ連想法で
何かと関連付けて記憶をとどめる
というインチキ方法が横行していますが
本当の記憶力というのはそんな
テクニカルなものではなく、

本のページをめくって行くだけで
その見開きのページを一枚ごとに
写真に撮ってしまうかのように
脳内で画像処理してしまう能力のことです。

試験などのときには記憶した教科書のページを
頭の中で開いていけばいいだけで
いわば合法的なカンニングとでもいえばいいのでしょうか・・・

能の中にパソコンがあるようなもので
100点満点以外、あり得ないわけです。
多少の間違いのある理解型より
はるかに天才であるともいえます。

それなら、このような記憶力の持ち主が
世界最強かというと・・・
世の中、うまくしたもので、
どんなにすごい記憶力を持った人あっても、
普通は20歳を過ぎると極端に衰えてしまうので
大人になると
記憶力型から理解・思考型へ
シフトしなければならなくなります。

だから、たとえ、過去にどんなに優秀であったとしても
中高年の人に
「覚えろ」とか
記憶力で勝負させるなんてもってのほかなわけです。
そもそも中高年に記憶力なんてないわけですから。

しかし、実際には
「でも、記憶しないで何かをマスターする
なんてことが可能なのだろうか。」
「何をやるにも記憶力が必要なはずだ。
自分は記憶力が弱いから何をやってもだめだ」
と、記憶力重視の人が多いようです。

囲碁にしても、まずは
定石を覚えなきゃ話にならんじゃないか。。。
相当な暗記力は必要なはずだ。。。
と思っている人が多いのではないかと思います。

しかし、定石を覚えるのに
記憶は必要ですが、記憶力は必要ないのです。

?????

ほとんどの人が
記憶は記憶力によって得るものだと決め込んでいます。
でも、記憶力ではなくて、
理解力によっても記憶を得ることが可能です。
理解すること
さらにさかのぼれば
興味を持つことです。

さらにさかのぼれば
好きになることです。

好きになれば知りたいと思うし、
知りたいと思えば記憶する行為も
ましてや暗記などまったく不要になります。

知りたいと思って
調べたこと・読んだこと・理解したことは
記憶しなくても記憶されます。

『こんなときどう打ったらいいのか知りたい』
その積み重ねで暗記なしで定石も記憶に入ります。
それを実戦で試すことによって記憶は定着します。


これで解決ですか?
いや、ただ、
~を知りたい
と思うことができない人がいます。

「何かオクレ」と、
与えられたことをもらうだけで
自分から具体的に
「これが欲しい、あれが欲しい」
と思うことができない人は
本当は囲碁が好きではないのかもしれないし、
残念ながら上達も難しいかもしれません。



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