March 18, 2007
第49号 上達する理由と上達しない理由
中級、上級にさしかかった人たちにとって、『上達する理由』を話した方が役に立つのか、『上達しない理由』を話した方が役に立つのか、を考えてみました。 囲碁のインストラクターは通常は上達する方法を教えます。 しかし、反面教師というのもあって他人の上達しない理由をわが身に振りかってみると実によくわかるのです。 それは奇をてらった方法ではなくて、同じことを角度を変えて説明することを意味しています。 あなたはこんなことをしていないでしょうか。 典型的な『上達しない理由』です。 いくつ該当しますか? 個々の技術云々より、心理的なことが多いのですが、当てはまる人は一つずつ直していきましょう。 ・石を取られるのが死ぬよりつらい。 ・死んでるのにあきらめきれずに生き延びようとする。 ・死なないためならどんな愚形でも喜んで打つ。 ・石を取るのが大好きだ。 ・相手には1目たりとも地を与えたくない。 ・相手の打った石の近くから目が離れない。 ・相手の地が大きく見える。(邪魔しに行きたい) ・10目勝っている碁を50目勝ちにいきたい。 ・生きが確定した地をさらに拡大していくのが好きだ。 ・自分の模様に入ってこられると腹が立つ。 ・「強手」と「妥協した手」なら妥協した手を選ぶ。 ・打ちたい手があるとタイミングを考えずにすぐ打ちたくなる。 ・序盤から平気で第二線を這っている。 ・相手の石の隙間にはすぐ頭を突っ込みたくなる。 |