トップページ >囲碁エッセイ> 第50号 本当の強さには強さを感じない

第50号 本当の強さには強さを感じない


囲碁は体を動かすスポーツではありませんが、言わば頭脳スポーツです。
私は囲碁にスポーツとの類似点を感じることがよくあります。

サッカーの1-0

野球の2-1

バレーボールの15-12での3セット連取

相撲の寄り切り・・・


さて、これは何でしょう。
僅差のようで実は大差の勝負のことです。

サッカーの1-0にはまぐれもあるようですが、少なくとも1つもゴールが入らないチームが強かったためしはありません。1点を取るということが力の証です。

野球も8-1や10-0のような派手な試合は面白いのですが、優勝するのはそういうスコアで勝つチームではなく、2-1や3-2で勝ち続けるチームです。

バレーボールでは、各セットがどんなに接戦でも1セットも与えないチームの力は格が違います。

大相撲では、強い力士は強くなる過程で投げ技から地味な寄り切りに決まり手がシフトしていきます。

これらの共通点は無駄な戦いをしない「安定した勝ち」です。

囲碁も同じです。
大石を取って勝っているうちは強くありません。
ヨミがないのに、たまたま相手より一手だけ手数が勝っていただけでは、その勝ちは偶然です。


相手が強い場合は、石も取られていない、自分は特に悪手を打っていないと感じます。しかし、終わってみればなぜか相手の地のほうが多い。

それが本当の強さ。
10目与えて11目取るという打ち方です。
負けた方は負けた原因がわかりません。


囲碁の中でも特にその要素を持つのがヨセです。
自分は11目のヨセを打ち、相手に10目のヨセを打たせる。

布石や死活などの他の要素が同じ力ならヨセを勉強した人が20目以上勝ちま
す。
負けた方は理由がわからないでしょうね。


ヨセは常識で計算できるような気がします。
たしかに足し算と引き算しか使いません。
微積分は使いません!


しかし、ほんの少しだけ考え方を勉強する必要があります。
ヨセは勉強しない人が多いだけに、少しの勉強だけで効果が出ます。


相手がなぜ負けたのだろう?と悩む、そんな勝ち方をしてみませんか。


03:15 | Trackbacks (0) | Page Top ▲