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第57号  話をしているだけでは学べない


あなたは自分が話をするのと、人の話を聞くのではどちらが好きですか。
あるいはどちらが得意ですか。

これは学び方についてのヒントです。
すべてのことに共通して言えることですが、ここでは囲碁について考えてみましょう。

人の話を聞くというのはズバリ、学ぶことです。
つまり、知識や考え方のインプットです。

広い意味では本を読むことも含みます。
人の対局を観戦することや棋譜を並べることも含みます。
これは学ぶことそのものですね。

何も知らないことをはじめようとする場合には、まず、人から聞くことからはじめます。

ところが、まれに自分が話をすることから始める人がいます。
たとえば・・・

「囲碁は定石を暗記しなければいけないから嫌いだ。」
「仕事と同じ方向の頭を使うから、疲れてしまう。」

これは何も知らないのに自分の頭で作った事項を話すことから始めていますね。というか、自分で決めつけて、囲碁を始めること自体を止めています。

囲碁を始めてからも、定石を学ばずに自分で定石を作ってしまう人はかなりいますが、これも話をしている状態です。

もちろん、そのあと定石事典でも開けば立派な学習ですが、失敗しても相変わらず自己流の定石を平気で打ち続ける人もいます。
こういうタイプの人は天才か、上達しない人のどちらかです。

では、自分が話をするということは、してはいけないことなのでしょうか。


話をするということは知識のアウトプットです。
こればかりやっていても知識はふえません。

でも、インプットした(はずの)知識を整理することができます。
うろ覚えでは正確に話をすることはできないからです。

話をしている段階で自分のうろ覚えに気がつくことがあります。

対局することも話をするということです。
私のようにホームページを作ったり、メールマガジンを書いたりすることも、「話をする」ことです。

聞かないと話をすることはできません。

まず、聞くことから始めましょう。
そして、話してみましょう。


知識や考え方をインプットして
それを確認していく。
それを繰り返しましょう。

それこそが、上達の王道です。


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