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第61号  時間切れ負け


時間切れで負けたことありませんか。

時間切れにはならなくても、急いで、変なところに打っちゃった、ことも多いのではないでしょうか。

なま碁では制限時間を特に設けずに対局するのが普通ですが、長考派は嫌われます。
大会などでは、対局時計を用いたシンプルな持ち時間制を採用する場合が多いようですが、それは有段者だけというケースが多いようです。

ネット碁はいろいろありますが、『iGo棋院ネット』(http://igo.cc/)が使いやすさでは群を抜いています。しかも無料です。

時間設定は、3分+一手20秒(繰越制)が標準設定になっています。
3分+一手20秒というのは短そうですが、かなりたっぷりの時間です。

一手に5秒しか使わなければ、残り15秒が繰り越されて持ち時間に加算されていきます。

序盤はまだ繰越が少なく、3分程度の持ち時間の状態で熟考してしまうと時間切れの危険がありますが、中盤以降で時間切れになることはまずないと思います。

序盤で熟考するというのは問題ありです。

NHK囲碁トーナメントの放映でまれにプロが一手目を打つのにいきなり考慮時間を使う場面に出くわしますが、プロといえども意味ありません。対局前に十分考える時間があったはずですから。

しいて言えば、
「何を考えているかわからない」と、
相手を動揺させる「猫だまし」みたいな効果はあるかもしれません。

格好つけてこんなのまねしてもだめです。
いえ、あとがボロボロじゃ格好悪いかもしれません。
まねするなら頭の中までトコトンまねしましょう。(笑)

対局中は考慮するのは勝負どころ1~2回だけです。
それも中盤以降なので持ち時間が繰り越されてたまっているはずです。

それ以外の場面(勝負どころ以外)では考慮時間をかけないで下さい。

10秒考えてもわからなければ、10年考えてもわかりません。
そういうときは勘でかまいません。
サイコロ転がして決めてもいいくらいです。

いい加減なことを言うようですが、これは大切なことです。
だって、知識や情報がないのですから。
時間をかけてもいい結果が出ないのなら、時間をかけるだけ無駄です。

「部分の形」と「大局観」だけで打つのが最短上達法です。
「部分の形」とは定石や手筋。覚えていなければ打てません。
「大局観」は盤上全体を見る心のゆとりのことです。
心のゆとりが、そこで打つべき定石を選択します。

普段、しっかり勉強し、対局後もしっかり検討していれば、対局中に長考することは減少します。
考えるのは対局中ではなく、勉強や対局後の検討会の時に十分やりましょう。

アマの場合は1局の対局時間は40分~1時間が標準です。
自分の持ち時間は30分程度が限度ということです。
自分の対局時間をふりかえってチェックしてみましょう。

長考派は普段の勉強不足や考えても結論が出ないことに時間をかけていることが長考の原因であることが多いので、ちょっとわが身を省みてください。


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