April 06, 2007
第63号 仏の顔も11度
囲碁は楽しいけれど、正直言って誰でも上達できるとは限りません。 なぜなんでしょう? いろいろ理由はあります。 (1)上達したいと思っているだけで実際には勉強していない。 (2)本を買っているだけで実際には読んでいない。 (3)人の対局や棋譜はみているけれど、自分は対局していない。 上達しないと嘆く人の8割は上記3つがその原因です。 結局実行していないということに尽きます。 しかし、残り2割は実際に勉強しているのに上達しないケースです。 これは悩みが深いかもしれません。 これには2つの理由があります。 多くの場合、つぎはぎだらけの1コマ学習ばかりで、体系ができていないのが原因です。 もう一つは、性格です。 上達できない性格? ショック! 直しようがないじゃん! そこに打ってはいけないのを知っているのに、打ってみたくなる・・・ そういう人いませんか? 子供の上達が早いのは素直だからです。 いわれたとおりに打ち、いけないと言われた手は打ちません。 大人はダメだと言われても、どうしても確かめてみたくなります。 研究ならば、それ自体が悪いとは思いません。 でも、正しいところに打とうとするあなたに 「そこじゃなくてあっちに打ってごらん、きっと相手は困るよ~」 なんて悪魔のささやきが聞こえていませんか? 戦いである以上、相手を困らせるのは大切なことです。 でも、それより先に自分がしっかりすることが大切です。 悪魔の誘惑に負けてしまう人は、上達はものすごく遅くなります。 でも未来永劫、上達しないということではありません。 問題なのは限りなく同じ過ちを繰り返すことです。 「仏の顔も三度」といいますが 囲碁はもっと寛容です。 5度でも6度でも同じ過ちを繰り返してください。 そして目覚めてください。 しかし、 10度、11度と同じ過ちを繰り返す場合は 囲碁以前の問題です。 日常生活でも 懲りないヤツ、と言われていませんか? 私は個人的にはそういう人、好きですが・・・ |