April 08, 2007
第65号 強さと品格
マラソンは人生に似ています。 囲碁も人生や生き方によく似ています。 私は人を堕落させる方法を知っています。 1千万円くらいじゃ人格は変わりませんが、億単位の金を与えると人間は確実に堕落します。 年収500万平均で40年働いて生涯賃金が約2億円。 2億円をポンと与えたら、その人は生活のために働く必要はなくなります。 あなたなら、そのときどうしますか。 遊んで暮らしますか? 2億を4億にしようとして投資しますか? それとも、 今までどおり、上司にアゴでコキ使われながら働きつづけますか? その判断は囲碁の打ち方に反映します。 1. リードすると、とたんに安心して、あるいは守りに入って手が緩み、あっという間に相手に追いつかれてしまう人 2. リードしていて、そのまま普通に打っていれば勝てるのに、10目勝ちを100目勝ちにしようとしてさらに勝負してしまう人 3. リードしたときに平然と今までどおり緩むこともなく、攻めすぎることもなく普通に打ち続ける人 大金を手にするということは囲碁なら大量リードすること。 囲碁なら当然3番目がいいのです。 これは技術、理論というより、人生そのものです。 生き方そのものを反映します。 3番目のように打てる人はごくわずかです。 教えてもらっても中々このようには打てません。 なぜなら、それはその人の生きざまそのものだからです。 棋風って、強さの尺度じゃなくて生きざまのこと。 棋譜にはあなたがどんな生き方をしてきたかが表れてしまいます。 強さと品格は別のもの。 強くても品格のない碁は疎まれます。 あの人とは打ちたくないね・・・と。 きちんとトレーニングすれば短期でも囲碁は強くなれますが、 品格は一朝一夕には作れません。 アマとして、趣味として、楽しむのなら 強さに拘らずに品格のある碁を目指してください。 それが強さにもつながることにやがて気がつきます。 |

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