トップページ >囲碁エッセイ> 第66号  限界効用逓減の法則

第66号  限界効用逓減の法則


経済学で出てくる専門用語に「限界効用逓減の法則 」というのがあります。
理屈だけではなく日常生活でもうなずける事の多い法則です。

限界というのは1単位加えるごとの、という意味です。
逓減(ていげん)というのは徐々に減るという意味です。

たとえば、あなたが甘党だと仮定します。
お腹がすいたときにおやつに饅頭がでました。

1個目、美味しいですね。
    一口で食べちゃいました。

2個目、勢いで食べて、まあまあ、美味しい。

3個目、おなかが空いているから食べるけど、飽きた。

4個目、見るのもイヤ。

同じ1個の饅頭なのに数が加わるほどに、1個の価値がどんどん減っていきます。

囲碁の勉強もすればするほど、勉強1単位当たりの効果が減っていきます。
それをもってスランプというのは間違いです。
そういうものなのです。経済学で立証されています。

初心者が19路で打てるようになるまではさほど時間はかかりません。
10級、5級、初段・・・と上達するほどになかなか上達が難しくなるのはこの法則のためです。
あなたに才能がないからではありません。


大切なのは効果は最初に比べて減少して行きますが、マイナスになっていなければ、勉強する価値はあるということです。

4個目の見るのもイヤ、という段階では効果ゼロでしょうか。
それ以上食べると効果はマイナスになります。

それなら、ほどほどにして、見るのもイヤ、というほど食べなければいいのです。

このことから言える合理的な勉強法は、

始めは集中して勉強するのが効果的。
そのあとはマイペースで。

でも、実際には最初からマイペースの人が多いようです。
それが上達しない理由の一つです。

個人差はありますが、少なくとも、10級までは夢中になって下さい。
最初からマイペースの人は10級までたどり着くのも大変です。

今日のエッセイの内容をウケウリで人に説明するときは、
そっくり真似してください。

決して「饅頭」を「酒」に変えて説明してはいけません。

限界効用は逓減ではなく、逓増してしまいます。


00:17 | Trackbacks (0) | Page Top ▲