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第76号  勝ったら素直に喜んでいい?


勝負事はシビアです。
勝者の反対側には必ず敗者がいます。

人として、敗者への心遣いも見せたいもの。

勝っても
「はずかしい碁を打ってしまった」とか
「まだまだです」
とか言う人がいます。

でも、ちょっと待って下さい。

勝った人が
恥ずかしいのなら、負けた人はもっと恥ずかしいのです。

勝った人が、まだまだなら、負けた人は、10年早いよ、ということになります。

よく、お見合いを断るのに、
私にはもったいないから。。。
という人がいます(笑)

相手を傷つけないようにという心遣いなのかも知れませんが、
これは、がっかりした相手をヒールで踏んづけるような行為です。
フォローになっていません。

囲碁で勝って謙遜するのも、これと同じです。
勝った、勝ったとはしゃぐのもいけませんが、
社交辞令の謙遜は不要です。

時間があれば、対局後、相手と検討をしましょう。
その中で必ず、悪手、好手が客観的に浮き彫りになります。

それが相手への最大の敬意の表示です。

「ここ、どうでしたかね」
「ここに打てば生きていたのでは?」

時間がなければ、これだけの会話でもいいんです。

実際に並べなくても、立派な検討。
訊いた方も、訊かれた方もあとで自分で検討すればいいのです。
それだけの教材を入手したことになります。

検討しないのは、
検討するに値しないヘボ碁でしたね、という意味。

その対局を共有できるのは対局した二人だけなのです。
1局対局すれば、もう
各局面、一手一手を貴重な知識として共有する仲間です。

囲碁は1局対局するだけで友達になれます。
恥ずかしい碁か、立派な碁か、そんなこと小さい、小さい。

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