May 29, 2007
第85号 楽して上達する方法
囲碁は上達するのに時間のかかる趣味と言われています。 プロ棋士の著作の中には、よく、 上達するにはどうしたらいいですか? という質問を受ける、 ということが書いてあります。 それは囲碁上達の具体的方法論なのでしょうが、 真意はもっと深いところにあります。 プロ棋士もそれに気付いていて、 深すぎるのでそれには直接答えず、 詰碁と棋譜並べを挙げてお茶をにごすことが多いようです。 この質問の真意は 楽して囲碁が上達するにはどうしたらいいですか? ということなのです。 時間をかけて勉強すればある程度上達するのは分かっています。 でも、それはイヤだ。 効果の高い、低い方法というのはあるでしょうから、] 効果の高い方法を教えてください、と言えば聞こえはいいのですが、 本音は、楽して強くなりたい。 こういう人に効果の高い方法を教えると、100人中99人は実行しません。 さらに、もっと楽な方法ないの? ということになります。 本音の本音は、 努力せずに強くなりたい。 人間は本来、楽をしたい生き物です。 意識的に負荷をかけなければ成長しないのです。 自分に課題を課して実行しなければ何も始まりません。 あなたは具体的に何をするか、スケジュールを組んで 囲碁を勉強したことがありますか? 1日15分の勉強スケジュールを組んで、 とりあえず1ヶ月間自分に負荷をかけてみましょう。 詰碁でも手筋でも、布石でも 何でもいいです。 最初は自分の得意なものからはじめるのがコツです。 そのほうが続きます。 15分X 30日=450分 (7.5時間) 何もしないで、のほほんと過ごしてしまえば何も残りません。 1日わずか15分の蓄積の力 を知った人だけが上達できます。 |