June 12, 2007
第87号 囲碁上達の壁
囲碁を始めて、何の壁も感じずに1年で6段へまっしぐら! そんな人はプロになっているので、このメルマガは読んでいないと思います。アマチュアはどんな人でも1度や2度は壁にぶつかります。 多い人は初段までに3度壁にぶつかります。 第一の壁は入門時。 19路を打てるようになったかならないかくらいで13路もしくは19路で相手と対局することができるようになったころです。 そうそう楽には勝てません。 プライドの強い人ほど、負けが込んでイヤ気がさして止めてしまう傾向があります。 ここで止めてしまう人は囲碁だけでなく、人生の敗者。(言いすぎだよ!) 何をやってもすぐやめてしまう人です。 少なくともここからは這い上がって下さい。 第ニの壁は10級前後。 一桁級になると、一つ上がるのが意外と大変です。 何の目標もなく、具体的な計画もなく、なんとなく対局していると、 ほとんど級は上がりません。 私はこのレベルでは三連星をマスターすることをオススメしています。 第三の壁は2~3級。 意外と1級で初段目前というときより、そのちょっと前で壁にぶつかることがあるようです。 私の場合もそうでした。 2級で連敗して3級に落ち、ちょっと低迷。 ここで長期低迷してしまう人がたいへん多いのです。 私が低迷から脱却したのは、「三々」の勉強によってでした。 自分の三々の守りと、相手の三々入り侵略。 これを覚えてあっという間に2級に戻り、 1級、初段はあっけなく、物足りないくらいに昇級、昇段してしまいました。 人それぞれ、壁にぶつかる時期は異なるかもしれませんが、特効薬はあるものです。 その特効薬が何であるかは、その人がそれまで何を勉強してきたか、何を勉強してこなかったかによって異なります。 やはり、弱点を補強するのが一番効果があります。 自分が今まで何を勉強して来たか、来なかったか。 それさえ把握できていない人は壁を突破することもけっこう困難になってきます。 まずは、 敵を知る前に己(おのれ)を知ることが必要です。 |