September 15, 2007
第96号 顕在能力と潜在能力
| 囲碁学習者の陥るもっとも大きなワナは、知識が多いほど棋力が上がると思い込むことです。 というと、 勉強しなくてもいいの? と訊かれそうですが、 もちろんそういう意味ではありません。 我々の能の中には、常日頃、日常生活で活用される知識と、 奥深くしまいこまれて日常生活では出てこない知識とがあります。 使用頻度が低い知識は奥深くしまいこまれてしまいます。 新しい知識をどんどん増やすのはもちろん、学習の基本です。 でも、それだけで、使用しないと奥深くしまいこまれて潜在知識となってしまいます。 囲碁の場合、 知識が多いだけでは、棋力は上がりません。 知っているのに、対局の時に思いつかなかった。。。。 という経験、あなたはありませんか。 これはまさに、知識が奥深くしまいこまれて潜在知識となっている状態です。 潜在知識は実際に使用して、顕在知識に昇格させなければなりません。 つまり、覚えた定石、手筋などは 実際に対局で使用してみることが大切なのです。 もちろん、1回や2回では身につきません。 5回、6回と繰り返し試して、なんとか使えるようになります。 知識を詰め込んでいる人は潜在能力がある上達予備軍です。 逆に現在そこそこ強くても、新規の勉強をしない人は 潜在能力は低く、さらなる上達の可能性が低いということになります。 知識を学んだら、実戦対局で試すことによって、 潜在知識から顕在知識に昇格させる。 そして、また潜在知識を取り入れ、顕在知識に昇格させる。 この繰り返しによって上達が可能になります。 潜在知識だけではダメです。 顕在知識だけでもダメです。 潜在知識と顕在知識のバランスをとること。 これが理想の上達です。 |

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