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第100号 反省だけならサルでもできる


囲碁の対局は勝負だから負けることもあります。
むしろ負けだらけかもしれない。
私は負けが込んで意気消沈した人には
「負けた数だけ強くなれるよ」
と、言います。

でも、誤解しないでください。
「失敗は成功の母」
なんてことわざも同義ですが、
この意味は深いのです。

実は失敗はいくつ重ねても成功にはなりません。
小さくてもいいから成功を一つ成し遂げることで、
大きな成功への足ががりができるのです。

同様に、
勝負に負けをいくつ重ねても、
いくつ反省しても、
それだけでは強くなりません。

「負けた数だけ強くなれるよ」
というのは一つ奥の意味があるのです。
負けた対局のポイントを把握し、本で定石、手筋を確かめ、
知識を修正または再確認して。。。しっかり検討。

それだけのことを勉強すれば、
「負けた数だけ強くなれるよ」

・・・ということにはならないのです。
   

何が何でも、
その再勉強を生かして次の対局の勝ちを掴み取るところまで
行かなければダメなのです。

負けの反省を次の勝ちにつなげなければ、その負けには意味がありません。

失敗はいくつ重ねても成功にはならない、といいました。
成功を知らない人は、成功の存在さえ疑い始めます。
「正しい定石を打ったって、勝てないんじゃないの?」って。

だから勝てない人は正しい手を知っても、信じきれずに再び悪手を
打ち始めます。

その結果、万年級位者になってしまいます。
これが万年級位者の製造工程です。

成功して初めて、以前の失敗が失敗だったのだと気がつくのです。
負け続けている人は、それが負けであることに真の意味で気がついていませ
ん。

間違いを直して、次の対局で正しく打ってみてそれで勝つことによって
はじめて負けていたときの打ち方が間違いだったと分かるのです。

反省するだけで、検討をするだけで強くなれると思わないで下さい。
対局後、検討し、
正しい打ち方を覚えただけで満足しないで下さい。

その勉強成果を生かして実際に対局して勝てるまであきらめずに
辛抱強く正しい手を打ち続けてください。

そして勝って下さい。


そのとき、はじめて
一生忘れる事のない正しい打ち方を覚えることになります。


13:23 | Comments (1) | Page Top ▲

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囲碁のゆれる心を感じます。思いっきり突っ込んでみて、成功したときと、押しつぶされて大負けしたときのギャップの大きさ。どう整理したらいいでしょうか。また、拝見します。

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