トップページ >囲碁エッセイ> 第5号 ネット碁と生碁(なま碁)

第5号 ネット碁と生碁(なま碁)

インターネットで人間対人間で囲碁が打てるようになったのはこの数年のことです。
最近始めた人にとっては当たり前のことですが、縁側(えんがわ)に碁盤を出して碁を打っていた時代からの人にとっては、びっくりしてしまうほどの便利さです。
えっ、縁側って死語?

ネット碁に対して、碁盤を前に人と対面して打つのを何やら「生碁(なまご)」というようになったようです。正式な用語ではないのでしょうが、定着してきた感があります。

インターネットの普及にともなって、私は生碁を打ったことのないネット碁育ちの若い人たちにいろいろなサイトで知り合うようになりました。
そして、だんだん、奇妙なことに気がつき始めました。

彼らは十分強いのに、整地を知らないのです。地も数えられないのです。  

ネット碁では、たしかに、
整地は必要ないし、
地もコンピューターが数えてくれる。

こういう人たちには
「生碁も打ってみてください」
とは言うものの、それでいいのか疑問も残ります・・・
つまり、ネット碁が主流になると、整地や地を数えることなど無意味になってしまう可能性を否定できないのです。

いつかは囲碁大会もすべてネット碁で行われ、
名人戦などのプロ棋戦もネット碁で行われる時代がくるのではないかと・・・
でもそれはちょっと、淋しい気がする。。。


15:27 | Trackbacks (0) | Page Top ▲