24 裂かれ形は避けよ


[1図]
次に示したのはバラバラになった黒石です。
作ったような形ですが、けっこう実戦でも見かける形です。
「いやーこんな形、打たないよ-」
という声が聞こえてきそうです。

もちろん誰も好んでこんな形は打ちません。
コウにからんで二手連打されれば簡単にできてしまう形でもあり、無理手を打って収拾がつかなくなって切り離されてしまってこんな形になってしまうこともあるかもしれません。

1図
**ABCDEFGHJKLMNOPQRST**
19┌┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┐19
18├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤18
17├┼┼○●┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼○┼┼┤17
16├┼●○┼┼┼┼┼・┼┼┼┼●○●┼┤16
15├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●○●┼┤15
14├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼○┼○┼┤14
13├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤13
12├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤12
11├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤11
10├┼┼・┼┼┼┼┼・┼┼┼┼┼・┼┼┤10
09├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤09
08├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤08
07├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤07
06├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼○┼┼┤06
05├┼┼●┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼○●┼┤05
04├┼○○○┼┼┼┼・┼┼┼┼●○●┼┤04
03├┼┼●┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●○┼┼┤03
02├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤02
01└┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┘01
**ABCDEFGHJKLMNOPQRST**



[2図]黒の第4線の腰高な布石を白がとがめようとして置き碁でよく打
    たれる形です。

2図
**LMNOPQRST**   
19┬┬┬┬┬┬┬┬┐19       
18┼┼┼┼┼┼┼┼┤18       
17┼┼┼○┼┼┼┼┤17
16┼┼┼┼┼●┼┼┤16
15┼┼┼┼┼┼┼┼┤15
14┼┼┼┼┼●┼┼┤14
13┼┼┼┼┼┼┼┼┤13
12┼┼┼┼┼┼○┼┤12
11┼┼┼┼┼┼┼┼┤11
10┼┼┼┼┼・┼┼┤10
09┼┼┼┼┼┼┼┼┤09
08┼┼┼┼┼┼┼┼┤08
07┼┼┼┼┼┼┼┼┤07
**LMNOPQRST**


[3図]黒1、3と黒が正しく受けると

3図
**LMNOPQRST**
19┬┬┬┬┬┬┬┬┐19    
18┼┼┼┼┼┼┼┼┤18
17┼┼┼○┼┼┼┼┤17
16┼┼┼┼┼●┼┼┤16
15┼┼┼┼┼┼┼┼┤15
14┼┼┼3┼●┼┼┤14
13┼┼┼┼┼┼┼┼┤13
12┼┼┼┼2┼○┼┤12
11┼┼┼┼┼┼┼┼┤11
10┼┼┼┼┼・┼┼┤10
09┼┼┼┼┼┼1┼┤09
08┼┼┼┼┼┼┼┼┤08
07┼┼┼┼┼┼┼┼┤07
**LMNOPQRST**


[4図]白は1とノゾキを打ってきました。
    上手がよく打つ手です。
    黒はP14にツグかQ15にツグか、迷いますがそれは白の思う壺です。
    黒は2と白を裂いて出るのが正解です。

4図
**LMNOPQRST**    
19┬┬┬┬┬┬┬┬┐19        
18┼┼┼┼┼┼┼┼┤18
17┼┼┼○┼┼┼┼┤17        
16┼┼┼┼2●┼┼┤16        
15┼┼┼┼1┼┼┼┤15
14┼┼┼●┼●┼┼┤14
13┼┼┼┼┼┼┼┼┤13        
12┼┼┼┼○┼○┼┤12
11┼┼┼┼┼┼┼┼┤11
10┼┼┼┼┼・┼┼┤10
09┼┼┼┼┼┼●┼┤09
08┼┼┼┼┼┼┼┼┤08
07┼┼┼┼┼┼┼┼┤07
**LMNOPQRST**



[5図]そのあと黒6まで。
    黒は一直線に押し切ってしまうのが正解です。
5図
**LMNOPQRST**    
19┬┬┬┬┬┬┬┬┐19        
18┼┼┼┼┼┼┼┼┤18        
17┼┼┼○┼┼┼┼┤17
16┼┼642●┼┼┤16
15┼┼531┼┼┼┤15
14┼┼┼●┼●┼┼┤14
13┼┼┼┼┼┼┼┼┤13
12┼┼┼┼○┼○┼┤12
11┼┼┼┼┼┼┼┼┤11
10┼┼┼┼┼・┼┼┤10
09┼┼┼┼┼┼●┼┤09
08┼┼┼┼┼┼┼┼┤08
07┼┼┼┼┼┼┼┼┤07
**LMNOPQRST**
             


[6図]5図の結果はこのようになっています。
    無理手を打った白がまさに裂かれ形になってしまいました。
6図
**LMNOPQRST**
19┬┬┬┬┬┬┬┬┐19     
18┼┼┼┼┼┼┼┼┤18         
17┼┼┼○┼┼┼┼┤17
16┼┼●●●●┼┼┤16         
15┼┼○○○┼┼┼┤15         
14┼┼┼●┼●┼┼┤14
13┼┼┼┼┼┼┼┼┤13
12┼┼┼┼○┼○┼┤12
11┼┼┼┼┼┼┼┼┤11
10┼┼┼┼┼・┼┼┤10
09┼┼┼┼┼┼●┼┤09
08┼┼┼┼┼┼┼┼┤08
07┼┼┼┼┼┼┼┼┤07
**LMNOPQRST**

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23 ダメのツマリが身のつまり


簡単な形ですが中身の濃い詰碁です。
ぜひ碁盤に並べて実感してください。

[1図]よくできる形ですが黒はこのままで生きています。
    白aと打たれても黒bで生きです。

1図
**ABCDEFGHJK**
09├┼┼┼┼┼┼┼┼┼09  
08├┼┼┼┼┼┼┼┼┼08      
07├┼┼┼┼┼┼┼┼┼07      
06├┼┼┼┼┼┼┼┼┼06
05a○○┼┼┼┼┼┼┼05
04├●○・○┼┼┼┼・04
03●┼●○┼○┼┼┼┼03
02├┼●┼┼┼┼┼┼┼02
01└b┴┴┴┴┴┴┴┴01
**ABCDEFGHJK**



[2図]自信がない黒はD2とノビ、白E2のオサエとなりました。
    広さを確保しようとするこの黒の手は特に悪い手には見えません。
    しかし、1ヶ所ダメがツマッたことによって大変なことが起こっ
    ているのです。

2図
**ABCDEFGHJK**
09├┼┼┼┼┼┼┼┼┼09   
08├┼┼┼┼┼┼┼┼┼08       
07├┼┼┼┼┼┼┼┼┼07       
06├┼┼┼┼┼┼┼┼┼06       
05├○○┼┼┼┼┼┼┼05
04├●○・○┼┼┼┼・04       
03●┼●○┼○┼┼┼┼03       
02├┼●●○┼┼┼┼┼02       
01└┴┴┴┴┴┴┴┴┴01
**ABCDEFGHJK**



[3図]1図のままなら白1のオキに対しても2以下6までで黒は生きて
    います。

3図
**ABCDEFGHJK**
09├┼┼┼┼┼┼┼┼┼09   
08├┼┼┼┼┼┼┼┼┼08       
07├┼┼┼┼┼┼┼┼┼07       
06├┼┼┼┼┼┼┼┼┼06       
053○○┼┼┼┼┼┼┼05
04├●○・○┼┼┼┼・04
03●┼●○┼○┼┼┼┼03
0252●┼┼┼┼┼┼┼02
01416┴┴┴┴┴┴┴01
**ABCDEFGHJK**



[4図]3図はこんな形になっているわけです。
    白がA4に打ってきても黒はツイでいればいいのです。
    黒4は取られていますが、黒6によって白2子を取れるので
    黒生きです。

4図
**ABCDEFGHJK**
09├┼┼┼┼┼┼┼┼┼09
08├┼┼┼┼┼┼┼┼┼08
07├┼┼┼┼┼┼┼┼┼07
06├┼┼┼┼┼┼┼┼┼06
05○○○┼┼┼┼┼┼┼05
04├●○・○┼┼┼┼・04
03●┼●○┼○┼┼┼┼03
02○●●┼┼┼┼┼┼┼02
01└○●┴┴┴┴┴┴┴01
**ABCDEFGHJK**



[5図]ところが2図のまま放置すると白1のオキが手になります。
    同じ手順で6まで進みます。
    今度は白は7とアテるのです。

    すると黒はaにツゲないではありませんか。
    黒は4の抜き跡に打ってコウを争うしかありません。
    すべては自分でダメをつめてしまったためなのです。

5図
**ABCDEFGHJK**   
09├┼┼┼┼┼┼┼┼┼09       
08├┼┼┼┼┼┼┼┼┼08       
07├┼┼┼┼┼┼┼┼┼07       
06├┼┼┼┼┼┼┼┼┼06       
053○○┼┼┼┼┼┼┼05       
047●○・○┼┼┼┼・04       
03●a●○┼○┼┼┼┼03       
0252●●○┼┼┼┼┼02       
01416┴┴┴┴┴┴┴01       
**ABCDEFGHJK**       
                   


[6図]5図の手順番号を石に置き換えて示してみましょう。
    黒が白2子を取ってもコウになってしまうという[5図]後半
    の説明がこれでよくわかるのではないでしょうか。

6図
**ABCDEFGHJK**
09├┼┼┼┼┼┼┼┼┼09
08├┼┼┼┼┼┼┼┼┼08
07├┼┼┼┼┼┼┼┼┼07
06├┼┼┼┼┼┼┼┼┼06
05○○○┼┼┼┼┼┼┼05
04○●○・○┼┼┼┼・04
03●a●○┼○┼┼┼┼03
02○●●●○┼┼┼┼┼02
01└○●┴┴┴┴┴┴┴01
**ABCDEFGHJK**

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22 アタリアタリはヘボ碁の見本


これはとても有名な囲碁格言です。
アタリアタリのヘボ碁かな、などと川柳風に言うこともあります。
窮地に追い込まれたとき、アタリアタリで逃げ出すことができる場合もありま
す。でも、アタリの連続は相手の弱点の補強をお手伝いしているだけの場合が
多く、一般的には良い手とはいえません。 

[1図]白番です。どう打ちますか。

1図
**JKLMNOPQRST**
19┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┐19
18┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤18
17┼┼┼┼┼●○┼○┼┤17
16┼・┼┼┼┼●○┼┼┤16
15┼┼┼┼┼┼┼●●┼┤15
14┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤14
13┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤13
12┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤12
11┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤11
**JKLMNOPQRST**


[2図]白1、3、5、7とアタリ、アタリで第二線を這って白は生きま
    したが、これは俗筋です。
    黒の厚みが立派で白に勝ち目はありません。


2図
**JKLMNOPQRST**
19┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┐19
18┼┼┼753┼┼┼┼┤18
17┼┼864●○┼○┼┤17
16┼・┼┼┼1●○┼┼┤16
15┼┼┼┼┼┼2●●┼┤15
14┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤14
13┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤13
12┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤12
11┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤11
**JKLMNOPQRST**


[3図]2図はこのようになっています。


3図
**JKLMNOPQRST**
19┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┐19
18┼┼┼○○○┼┼┼┼┤18
17┼┼●●●●○┼○┼┤17
16┼・┼┼┼○●○┼┼┤16
15┼┼┼┼┼┼●●●┼┤15
14┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤14
13┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤13
12┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤12
11┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤11
**JKLMNOPQRST**


[4図]白1の単バネが手筋です。
    一見、P18に切られるのが怖くて打てないようですがこのキリは手に
    なりません。並べてみればすぐ分かります。

    黒2に白3が相場。
    同じ生きても、黒に3図ほどの厚みを与えていません。
    白は一つもアタリを打っていません。

4図
**JKLMNOPQRST**
19┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┐19
18┼┼┼┼31┼┼┼┼┤18
17┼┼┼┼┼●○┼○┼┤17
16┼・┼┼┼2●○┼┼┤16
15┼┼┼┼┼┼┼●●┼┤15
14┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤14
13┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤13
12┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤12
11┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤11
**JKLMNOPQRST**




[5図]4図はこのようになっています。
    3図と比べて見ましょう。

5図
**JKLMNOPQRST**
19┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┐19
18┼┼┼┼●○┼┼┼┼┤18
17┼┼┼┼┼●○┼○┼┤17
16┼・┼┼┼●●○┼┼┤16
15┼┼┼┼┼┼┼●●┼┤15
14┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤14
13┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤13
12┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤12
11┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤11
**JKLMNOPQRST**


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21 切った方を取れ


[1図] 高目定石からできる形です。
     級位者なら、一間トビの間を割り込まれ、あわててオサエた場
     合にできる形に類似しています。
     黒は左右どちらかにキリを入れます。

1図
**ABCDEFGHJK**
09├┼┼┼┼┼┼┼┼┼09
08├┼┼┼┼┼┼┼┼┼08
07├┼┼┼┼┼┼┼┼┼07
06├┼┼┼┼┼┼┼┼┼06
05├┼┼●┼┼┼┼┼┼05
04├┼┼・●┼┼┼┼・04
03├┼┼○●○┼┼┼┼03
02├┼┼┼○┼┼┼┼┼02
01└┴┴┴┴┴┴┴┴┴01
**ABCDEFGHJK**


[2図] 黒1のキリの場合で説明しましょう。
     白は2と打って、切った黒1を取ります。
     黒3、5と隅は与えますが白2、4も厚くなります。

2図
**ABCDEFGHJK**
09├┼┼┼┼┼┼┼┼┼09
08├┼┼┼┼┼┼┼┼┼08
07├┼┼┼┼┼┼┼┼┼07
06├┼┼┼┼┼┼┼┼┼06
05├┼┼●┼┼┼┼┼┼05
04├┼┼・●┼┼┼┼・04
03├┼5○●○┼┼┼┼03
02├┼┼3○12┼┼┼02
01└┴┴┴┴4┴┴┴┴01
**ABCDEFGHJK**



[3図] 2図を石で示すとこうなります。
     黒の隅の地もしっかりしますが、黒1子をポン抜きした白の形
     も厚く、下辺に大きく影響を持ちます。
  
3図
**ABCDEFGHJK**
09├┼┼┼┼┼┼┼┼┼09
08├┼┼┼┼┼┼┼┼┼08
07├┼┼┼┼┼┼┼┼┼07
06├┼┼┼┼┼┼┼┼┼06
05├┼┼●┼┼┼┼┼┼05
04├┼┼・●┼┼┼┼・04
03├┼●○●○┼┼┼┼03
02├┼┼●○┼○┼┼┼02
01└┴┴┴┴○┴┴┴┴01
**ABCDEFGHJK**



[4図] 白が隅を与えるのを嫌がって1とツグのは黒2で黒が厚く
     なります。

4図
**ABCDEFGHJK**
09├┼┼┼┼┼┼┼┼┼09
08├┼┼┼┼┼┼┼┼┼08
07├┼┼┼┼┼┼┼┼┼07
06├┼┼┼┼┼┼┼┼┼06
05├┼┼●┼┼┼┼┼┼05
04├┼┼・●┼┼┼┼・04
03├┼┼○●○2┼┼┼03
02├┼┼1○●┼┼┼┼02
01└┴┴┴┴┴┴┴┴┴01
**ABCDEFGHJK**



[5図] 4図を石で示すとこうなります。
     黒の厚い形に対して白はまだ隅の地を取ったとは言い難い不安
     定な形です。

     もちろん切られない方がいいのですが、切られたときの対処と
     しては切られたときに反対側をツイで守るより、切ってきた石
     を取ったほうがいい結果になることが多いという話です。

     ただ、切る側もどっちを切った方がいいかを考えて来るわけで、
     その判断もなかなか難しいところです。

5図
**ABCDEFGHJK**
09├┼┼┼┼┼┼┼┼┼09
08├┼┼┼┼┼┼┼┼┼08
07├┼┼┼┼┼┼┼┼┼07
06├┼┼┼┼┼┼┼┼┼06
05├┼┼●┼┼┼┼┼┼05
04├┼┼・●┼┼┼┼・04
03├┼┼○●○●┼┼┼03
02├┼┼○○●┼┼┼┼02
01└┴┴┴┴┴┴┴┴┴01
**ABCDEFGHJK**


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20 コウつき攻め合い最後に取れ


石の攻め合いはダメの手数でどちらが勝つかが決まります。
その場合、外ダメから詰めていかないと逆転されることがあります。
ここまでは入門書のレベルです。

[1図]さて、1図は黒番。1ヶ所コウがあるのがミソ。
    どう打ちますか。

    中級者まで、先にコウを取ってしまう人や攻め合いの途中で
    コウを取ってしまう人が多いようです。

1図
**ABCDEFGHJKLMNOPQRST**
10├┼┼・┼┼┼┼┼・┼┼┼┼┼・┼┼┤10
09├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤09
08├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤08
07├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤07
06├┼┼┼●●○○○○┼┼┼┼┼┼┼┼┤06
05├●┼●┼○●●●○●┼┼┼┼┼┼┼┤05
04├┼●○○○●┼○●●┼┼┼┼・┼┼┤04
03├●○┼┼┼●○○┼●┼┼┼┼┼┼┼┤03
02├┼●┼○○●●○○●┼┼┼┼┼┼┼┤02
01└┴┴┴┴┴●○┴○┴┴┴┴┴┴┴┴┘01
**ABCDEFGHJKLMNOPQRST**


[2図]黒がコウから取ってみるとどうなるか・・・
    黒1から白4まで。

2図
**ABCDEFGHJKLMNOPQRST**
10├┼┼・┼┼┼┼┼・┼┼┼┼┼・┼┼┤10
09├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤09
08├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤08
07├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤07
06├┼┼┼●●○○○○┼┼┼┼┼┼┼┼┤06
05├●┼●┼○●●●○●┼┼┼┼┼┼┼┤05
04├┼●○○○●┼○●●┼┼┼┼・┼┼┤04
03├●○┼┼2●○○┼●┼┼┼┼┼┼┼┤03
02├┼●┼○○●●○○●┼┼┼┼┼┼┼┤02
01└┴┴┴┴4●┴1○3┴┴┴┴┴┴┴┘01
**ABCDEFGHJKLMNOPQRST**


[3図]黒5に白6とコウを取って黒はアタリにされました。
    これより大きなコウダテがなければ黒の負けです。
  
3図
**ABCDEFGHJKLMNOPQRST**
10├┼┼・┼┼┼┼┼・┼┼┼┼┼・┼┼┤10
09├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤09
08├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤08
07├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤07
06├┼┼┼●●○○○○┼┼┼┼┼┼┼┼┤06
05├●┼●┼○●●●○●┼┼┼┼┼┼┼┤05
04├┼●○○○●┼○●●┼┼┼┼・┼┼┤04
03├●○┼┼○●○○5●┼┼┼┼┼┼┼┤03
02├┼●┼○○●●○○●┼┼┼┼┼┼┼┤02
01└┴┴┴┴○●6┴○●┴┴┴┴┴┴┴┘01
**ABCDEFGHJKLMNOPQRST**


[4図]今度は黒は最後にコウを取る打ち方をしてみます。
    黒5がJ01のコウ取りになります。
    白がアタリになって、これより大きなコウダテがなければ白
    が負けです。

    3図とまったく逆になりました。
    この差は天と地の差です。

4図
**ABCDEFGHJKLMNOPQRST**
10├┼┼・┼┼┼┼┼・┼┼┼┼┼・┼┼┤10
09├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤09
08├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤08
07├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤07
06├┼┼┼●●○○○○┼┼┼┼┼┼┼┼┤06
05├●┼●┼○●●●○●┼┼┼┼┼┼┼┤05
04├┼●○○○●┼○●●┼┼┼┼・┼┼┤04
03├●○┼┼2●○○3●┼┼┼┼┼┼┼┤03
02├┼●┼○○●●○○●┼┼┼┼┼┼┼┤02
01└┴┴┴┴4●○┴○1┴┴┴┴┴┴┴┘01
**ABCDEFGHJKLMNOPQRST**


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