March 14, 2007
3 三羽烏(さんばがらす)
1図の黒のように隅でコスミの形でナナメに3本並んだ形、囲碁ではこれを三羽烏と呼んでいます。これですでに隅の地が確定しています。 はじめからこの3子を並べて打つわけではなく、周囲に相手の石がある場合に地を守るために打たれます。 初心者はこのように打っても相手に三々(R17)に入られて隅の地を取られてしまうことがよくありますが、正しくは三々に入る手はありません。 上級者の方はこの形から白に三々に打たれた場合の対応を研究してください。当然、白を殺さなくてはいけません。 この形で隅の地を守れているという説明を読んで納得しているだけの人は知識はあっても対局では強くなれません。相手が侵略してきたらどう対処するか、そこまで追求するようにしましょう。
もし、周囲に相手の石がなければ2図黒AやBの方が働いたうち方です。 もちろん、これでも隅の地を取っています。
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March 13, 2007
2 スソガカリとソデガカリ
初級者には聞きなれない用語ですが、小ゲイマガカリや一間ガカリとは使い方 の異なる『カカリ』の種類です。 1図の黒模様の中に 白Aと打つのが『スソガカリ』 白Bと打つのが『ソデガカリ』 です。
どちらも相手の模様を消すときに使われる手段で、通常のカカリとは使い方が違います。 多くは中盤以降に広いところがなくなった場合の手段です。 したがって、カカリという名前が付いていますが、布石における一間ガカリや小ゲイマガカリなどとはまったく異なるものです。 このあとの打ち方は囲碁サブノートの方で詳しく書いているのでここでは触れません。 2図の通常の布石では白はAやBに打ってはいけません。 周囲に石がなく、広い場合は小ゲイマガカリや一間ガカリ等を打っていくのが原則です。
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March 12, 2007
1 小ゲイマガカリ
囲碁を勉強すると星や小目に次いでよく出てくるのが『シマリ』と『カカリ』です。基礎中の基礎という用語です。 ただ、それはきちんと囲碁教室の入門コースなどで勉強した場合であって、サークルでの活動や独学ではそんなことは一切知らず、ただ打ち合っているという恐ろしい状態が一般的であるようです。 『シマリ』と『カカリ』で初心者が一番間違えるのが小目に対する 『小ゲイマガカリ』です。 白番で『小ゲイマガカリ』はAですかBですか、それとも両方ですか。
AもBも物理的にはケイマの位置関係にあります。 どちらも『小ゲイマガカリ』だと思っている初心者が大勢います。 それは意味を考えずに暗記しようとするからです。 シマリは隅に地を作ろうとする手です。 カカリはシマリを妨害する手です。 それぞれの手の意味を考えれば間違えることはありません。 白Bと打っても黒Aと打たれてシマリを妨害できません。 だから白Bは小ゲイマガカリではありません。 小ゲイマガカリはAだけです。 |